ショップ店員さんが教えてくれた、ちょっと面白いニットのお手入れ方法
欲しかったニットが、ネットのサイトで軒並み売り切れ続出だったので、ショップに取り寄せをお願いして、買いに行った時のことです。
最近は、ニットでもオーバーサイズ、もちろんオフショルダーのシルエットが多いようで。
しかも生地はハイゲージよりも、どちらかといえばローゲージで、柔らかい肌触りのニットが好まれているのか、そんなニットが沢山ありました。
なんか、『ローゲージで、オーバーサイズのニット』なんて、『すぐに型崩れしますよ、いいですか?』って宣言されてるような感じで、少々不安があったのですが、ここはちょっと流行りに乗ってしまおうと、私もそんなニットを買ったのです。
型崩れもさることながら『肌触りの柔らかい、ローゲージニット』の弊害として何より気になったのは、そう『毛玉が出来まくるであろう問題』
久しぶりに店で買う。しかも私にとってはセール品とはいえ、ちょっとお高めのニット。出来れば綺麗な状態で長く楽しみたい。
いつもはスマホと睨めっこしながらのショッピングが多い私。せっかくFace to Faceで服を買うのだから、『店員さんにきちんとしたニットのお手入れ方法をもう一度聞こう。』と思いました。
常連でもなんでもない、初めて足を踏み入れるショップ。子連れの私はタダでさえ緊張していました。
しかもなぜか男性スタッフがついてくれることに。服を買うのに男性スタッフが対応してくれるのは初めてで、正直ちょっと嫌だなと思ったのですが、とっても気さくで物腰柔らかな方だったので、お手入れ方法も聞くことができました。
まず、キホンのキといたしまして、
- 着用した日は、ブラシをかけて、汚れなどもチェックする。
しかも、毛足の長いブラシの方が良いそうです。短いとニットを痛める原因に。
- 1度着たら、1〜2日ほど開けてから次着用する
毛玉の原因である摩擦の発生を少なくするために。
まあ、この2点については、どこかで耳にしたことがあって、知識としてうっすら頭の片隅にありました。そして、3つ目のポイント
- 『夜風に晒す』
『えっ、夜風に、さ、さらす?』
2度聞き返してしまいました。笑
それでも聞き間違えではなかった。
『はい、夜風にさらします』って、にっこりしながら繰り返されましたもの。
店員さん曰く、『お風呂も入っていないのに、羊の毛が綺麗なのは、自然の風にさらされていることが理由の一つ』だというのです。
果たして羊の毛が、どこまで綺麗なのか、毛玉はないのか。。。あの剛毛癖毛(と言っていいのかわからないけれど)を見る限り少々疑問では(いやかなり)ありますが、でもなんか、いいじゃないですか。
とてつもなくハイテクな(いや、もうこの言葉が死後かしら)、もう一専業主婦の端くれには想像も及ばないくらいの技術が進んだ世の中で、ニットのお手入れ方法が『夜風に晒す』
うーん、やはり生き物は、自然の中にいてこそなのだと気づかされる。
夜、だだっ広い草原で、羊の群衆が夜風にさらされながら寝ている。。。そんな情景が浮かび上がりましたよ。
いや、そこまでのスケールの大きな話にしたいのではなくて。
なんとなく、背の高い、ショップ店員さんをやってらっしゃるくらいなのだからもちろん格好いい男性から、でも真剣に『夜風に晒す』っていう言葉が聞けたことが面白いし、ちょっと可愛い。
でも店員さんも、最初は耳を疑ったけど、試してみるとこれが案外効果があるようで。
『是非試してみてください』とのことでした。
因みに、このお手入れ方法はもちろん『羊毛・獣毛』など、生き物の毛のみに効果のあるお手入れ方法です。アクリルなどの『化繊』には意味がないらしい。
あと、できればニットは『吊るさず収納』が良いそうです。
なかなかニットは手間がかかりますよね。スウェットだと、ジャブジャブ洗濯機で洗えるんだけどなー。
ちなみに、これらのことを守ると、クリーニングは季節の終わりだけでいいそうです。
汚れるたびに、クリーニングに出していたら、お金もかかるので、僕はたまにホームクリーニングしちゃいますと、にっこり上品に教えてくださいました。
決して吊るすことなく、夜風に当てれる機会が果たしてどれだけあるかわかりませんが、できるだけ実践したいと思います。
あと、こんなお話が聞けるような出会いがあったり、お店で買うということもやっぱりいいもんだなと感じました。
皆さんも良かったらお気に入りの一着、夜風にさらしてみてください。
お読みいただき、ありがとうございました。